「落研冒険支部」making #4
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古来、人が何かを描くとき、光源がどこにあるのか意識してきた。絵画を描くしかできなかった時代までは、絵画の歴史は光と闇を描く歴史だったのかもしれない。フェルメールやレンブラントの絵を見ているとそう思わせてくれる。

写真が登場し、連続写真なる映像が登場すると、レンズを通してフィルム(あるいはガラス)に焼き付けるという新たな手法を手に入れたが、ビジュアルで何かを表現するということは、デジタルの世になろうが変わらないのかもしれない。

この日、「落研冒険支部」の撮影中、江戸川の河川敷で雷雨に見舞われた。シーンの繋がりとして、雨雲はNGなのだが、この直後雲が引き、光が差した。彼女たちは、撮影隊の準備を待つ。

もし、パソコンの大きな画面で見れる環境の人は見ていただきたいのですが、今まさに本番に入ろうとする彼女たちの演技へ緊張感と、この空の風景とが相俟って、奇跡的な写真が撮れました。

スチール写真は、主に撮影現場の状況やスタッフ・キャストの表情を伝えることが前面に出てこなくてはいけないのですが、そのルールをことごとく破ったこの写真が、個人的にお気に入りの一枚になってしまいました。

Lens:Summilux 50mm ASPH.Digital

文・写真:石出裕輔